ykk109-2 何もかも2.5

 機内では一応機内誌を斜め読みするが、今回は藤井よいこという小倉在住の漫画家を特集していた。
小倉はマンガミュージアムやアズ漫画研究会があるし、漫画による町興しを狙っているのかもしれない。
しかし同じような試みをしている自治体は腐るほどあるのでせめてコミティアでも開催を…とか言ってたら(言ってないけど)本当に9月に開催されるんだよな。
しかし博多じゃなくて小倉というのがよく分かってるじゃないか。

 羽田空港に着くと7:23の京急で品川へ向かい7:50に到着した。
まだ開店前だからトイレに行こうとするも中二階トイレは使用中だったり清掃中だったりで間が悪い。
気が付いたらアンナミラーズは既に開店しており今日の一番客は逃した。
ハッキリ言って朝からこんな所に寄ってる余裕はあまり無いが去年やって大丈夫だったから今年も大丈夫だろうという希望的観測に基づいている。
着席ざまにキーライムとココナッツ、ジンジャエールを頼み音速で食う
…というわけにもいかず、結構待たされてしまった。
10分頃にようやく来たので一個一分ペースで流し込み、矢継ぎ早に店を出るが理想時間の8:16山手線には一分間に合わなかった。
こんな時間なのに次便がなかなか来ず、次善策として8:22の京浜東北線で大井町へ向かう。
しかしここがまた一旦改札を出て長いエスカレーターを二度降りる地底駅。
こりゃ同一平面にあったような気がする大崎の方がよかったか?
しかも埼京線・りんかい線ホームは案外混んでいて乗れるのか?

 意外とテレポート駅で降りる客が多かったがやはりメインは次の駅が目当てのようだ。
8:44国際展示場駅到着。
汗かくわ息切れするわ足がガタガタするわで散々だが、とにかく急ぐ。
サークル入場者が長蛇の列を為している横から巡回受付封筒で入場するが、当初はここで30分ぐらい何をするでもなく待っていたものだ。
今ではサークル入場が始まるギリギリラインで入場しているからぶったるんでいる。
早朝のビッグサイト内でする事なんてほとんど無いしなー、店も開いてないし。
コミケだとちょうどいい時間帯なのだがコミティアでは帯に短し襷に長しな時間なのである。
巡回受付をしなければもっと余裕をこけるのだが他のイベントではさっさと帰ってしまう分、少しは役に立たねばな。
とりあえず自分のスペースがどこか分からなかったのでリュックを担いだまま見本誌コーナーへ。
汗が止まらん。
 今回の巡回受付はブロック単位で一班ではなく、3ブロック合わせたテーブル単位で一班となっているようだった。
講習会が終わると自スペースに行って軽く設営してから旅部合同誌も確認した。
この合同誌への寄稿はなんとかできたけど旅部としての新刊は出せなかったんだよなー。
既に9:30を回っているのでぼちぼち巡回開始。
セオリーなら名簿のトップにある31から行くべきなのだが近場の45あたりからスタート。
時間が結構推しているせいかk既に到着しているサークルが多く、順調にリストが埋まっていく。
10:30までに残り3サークルまで完了したが既にサークル入場も締め切っているから潮時だろう。
大体いつも3件ぐらいが残ってしまってリストが完全に埋まった事は一度も無い。
半ブロックでこんだけ欠席していたら全体で百件以上は欠席している事になるが、サークル申込費用が勿体無いとは思わないのだろうか。
それとも元々ダミーサークルなのだろうか。

 巡回任務を終え、サークルに戻って外からチラシを整理していると開場。
開場後すぐは誰も来ないと考えここ数回行きそびれていた花かんむり屋に行く。
留守だったので戻り、途中ゼビウスの本があったのでつい買ってしまう。
パロディ禁止のコミティアでゼビウスとはこれいかに?と思うが公式資料っぽいのでナムコ関係者が出していたのだろうか。
その後で新刊が無くて心苦しいが旅部へ挨拶に行く。
主催の小林けいさんはおらず、現在まさに挨拶回りの途中だと言う。
行き違いになっては申し訳ないので眠気と戦いつつ自スペースに居ると12:50頃小林けいさんが挨拶回りにやって来た。
部活動を主催するのはとても大変なのでこれが最初で最後と言っていたが、そんなせっかくの機会に新刊を出せないとは。
しかしそれでもいい機会を与えてくれた事には感謝したい。
と言っても次にコミティアに出るのはいつになるか分からんが。

 13:30再び出かけてチェックしていたサークルを巡る。
巡回受付中に目をつけていたサークルも見てみたがこの時間ともなるともう残ってないか。
新刊が無いと寂しいもので14時にはばんだべっけんさんと合流して撤収する。
新刊があれば長居したのかと言うとそうでもないが。
ゆりかもめで新橋駅に行き、そこから歩いてHOOTERS銀座店へ。
今回は新・限定メニューのチーズソースにパンを浸して食べるやつ(名前忘れた)のチーズが美味で、ビッグディッパーのポテトやチキンウィング、トルティーヤまで浸して食べたらウェイトレスさんが「私もやってみよう」と興味を示していた。
これから飛行機に乗るので締めに酔い覚ましのアイスティー(デカい!)を飲んでいるともう19時。
飛行機は20:15発なので20時には手荷物検査を抜けねばならない。
HOOTERSを出てばんだべっけんさんと別れたら浜松町からモノレールで羽田へ19:34到着。
一応Hediardを見ると閉店時間は20時なのだがラストオーダーが19:30なので事実上の閉店だ。
一本前のモノレールに乗れてたら間に合ったかもなー。

 そもそもなんで今回こんな弾丸ツアーなのかと言うと翌日が日曜だからだ。
連休最終日の日曜ともなると行楽客でごった返しているのは容易に想像つくが、一番の問題は国会図書館が開いてない事。
年を経るごとにこんなイベント休みも取り辛くなっているので特にする事が無ければ帰ってしまうのも手だ。
帰りのSFJ89便も非常口座席で、しかも行きと全く同じ12D席。
隣に座ってきた客は初老かな?と見える夫婦だったが、妙に旦那の方は落ち着きが無い。
ドリンクサービスでホットコーヒーを頼んだものの女房の方ばかり見ていて差し出されたコップに気付かず、挙句の果てに落としてしまっていた。
まるで飛行機が珍しくて周りが一切見えてない子供である。
こんなのが非常口座席に座っていていざと言う時大丈夫か?と思うが、それ以前に前の列(同じく非常口座席)は三席とも空いているのでコッチに移動したい。

 21:54に北九州空港着陸。
あとは流れるようにシャトルバスからJRを乗り継いで22:40行橋着。
こんだけ遅くなるとまた腹も減るので改札の外に出させてもらってファミマで夜食を買った。
以前若い女の改札だった時はすげなく断られたが今回は快く通してくれた。
何が言いたいかというと、まぁそういうことだ。やはり女は融通が効かん。
ホームに上がると柳ヶ浦止まりの普通電車が来たのでせっかくだから乗る。
柳ヶ浦駅に着いたら改札には誰も居ないのでちょっと失礼して外のトイレを使わせてもらう。
そんでしばらくホームで待っていたら帰りのソニックが来て0:30大分に到着。
 この時間になると帰りの汽車が無いので昨日は自転車で来たのだった。
省みれば今回は色々と中途半端だったなあ…。
ペーパーは1.5枚分だし旅行の行程も一泊一日だから実質1.5日程度。
ついでに今書いてる日記もルーズリーフ2.5枚分の中途半端さ。
半年間書かなかったのもなんとなく頷ける。
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ykk109-1 アイドル+メイドは食い合わせが悪い

 早いトコ11月に上京してきた紀行を書きたいのだが順番から言えばまずは5月のコミティアだ。
もう半年経っているのでいい加減手をつけんとなー
・・・という前置きと共に始まる。

 5月5日(金)、新刊の原稿が最低ラインの7pすら出来ず、諦めて3pだけ印刷。
この程度では体裁が保てるどころではないが無いよりはマシ程度だろう。
しかし時間はそんな私を追い立てるように無情に過ぎて行き、気が付けば16:50分。
乗る列車は17:10発だからこれは焦る。今日は滝尾駅ではなく大分駅からなのだから。
これでもかとばかりにペダルを漕いでいるとどうしても「弱虫ペダル」の気分になる。
足が棒になるほど漕いだかいあってか15分で大分駅に到着。(ちなみに滝尾駅までは3分)
モタモタしている暇は無いのだが相変わらずここの駐輪場には空きスペースが無い。
一瞬有料駐輪場にでも停めようかと思ったが「駅」を利用する私が金を払って「駅周辺施設」しか利用しない連中が金を払わない理不尽に屈するのが嫌だったので露天の駐輪場に捩じ込んだ。
有料駐輪場も切符持ってたら無料にしてくれればいいのに。

 改札前の広場からホームまでゴミゴミしていて流石は何連休だかの真ん中である。
お前ら用が無ければとっとと帰れ。
17:10無事にソニック何号かは出発し、先頭車の自由席に座ると睡魔が襲ってくる。
車内放送によると指定席は金玉週間らしく満席らしいが自由席はのんびりしたものだ。
私のように旅慣れしていると本列車では指定席より自由席車両の方がずっと多く席も空いてる事が分かっているのだが、素人は混んでいても必ず座れるよう指定席を取ってしまうようだ。
金玉週間とはいえ夕方の博多行きに乗る奴はそんなにいないしな。
 18:36小倉駅着。
改札を出たらSuicaにチャージして、前の広場に屋台が出ていたので生どらを二つ買う。
それからあるあるCityのメロンブックスでKINGと合流。
今日は「小倉で制服が可愛い店」と言えばここぐらいしかないなーという理由であるあるCity1Fのmaidreaminに入る。
入る前は軽~く考えていたが、結果的にこの店は大層キツかった。
ぶっちゃけ失敗したと言っていい。
メニューやサービスが悪かったわけではないのだが、雰囲気が独特(過ぎる)なのだ。
私が好きな店は落ち着いたクラシカルな雰囲気で店員が必要以上に馴れ馴れしくない所だが、この店は今風の騒がしく落ち着かない店内で店員が妙に馴れ馴れしい。
それもフレンドリーというわけではなく、落とした銭によってサービスの質が変わる感じ。
「ウェイトレスはアイドル」という私にはよくわからんコンセプトもそれに拍車をかける。
数分おきにアイドルライブが始まって喧しいことこの上ないし、他の客はあのなんかよく分からん光る棒を持ってノリノリだからアウェー感がハンパない。
その上注文する時には招き猫のようなポーズをさせられるという謎の儀式が中々に苦痛。
注文の品が来るたびに「萌えきゅ」…ああ、もういいや。

 極めつけはこーいう店にありがちな座席会計かと思ったらフツーにレジ会計だったこと。
なんだ、それなら二度目のライブが始まる前に席を立てばよかったよ。
メイド喫茶で失敗したことは何度かあるが、ここはその中でも最高に失敗だったな。
私はこれも勉強と思って諦めがつくけどKINGはこれが初めてだったから気の毒な事をした。
 お互いぼったくりバーから出てきたような気まずい様子で退店し、あるあるCityを離脱。
次は隣のサイゼリヤに行こうな、と言いながら次に向かうは朽網のCoco壱。
いつもの賢者会(中年オタク二人の駄弁り倒し会)の場所である。
と言うかこんな事やっとる暇があるなら原稿やれよと言われそうだが、一旦家を出てしまうと一切何もできないし「開場前ギリギリまでコピー本作成」などやっていたらそもそも会場入りするのも危うくなるので最初から無理と諦めている。
賢者会の議題は主に春アニメがどーのであったが、大半は映らないアニメに対する恨みつらみだ。(つらみって何だ?)
この頃ケーブルTVでシスプリを放送していて、これは本放送当時大分でも福岡でも映らなくて泣いたのだがいざ観るとその雑さと言うか汚さに泣いた
特に山田引っ込め

 23:30にCoco壱を出てセブンイレブンでペーパー原稿をコピー。
これはカラーページ3枚分と謝罪文一枚を両面コピーしたもので実質1.5枚。
なんとも中途半端なものを刷ってしまったが何も持参しないわけにもいかぬし。
そんで東横イン北九州空港まで送ってもらってチェックインだ。
やる事は色々ある気がしたが歯磨きとモーニングコールセットだけしておやすみなさい。



 明けて5月6日(土)の午前4時にモーニングコールで起床。
シャワー・髭剃りの後4:30にチェックアウトして空港へ向かう。
空港へ歩いていると背後から誰かが歩いて来ている音がした。
東横インからはリムジンバスが出ているのにわざわざ歩く人間がいるとは珍しい。
普通の街中だったらサスペンスフルな場面だが、正面の駐車場の灯りが真昼のように明るいので怖くはない。
いつも通り1Fのセブンイレブンで朝御飯を買い、手荷物検査を抜けてから食べる。
 5:20搭乗機は満席近いということで数回に分けての案内となる。
私は非常口座席の12Dだから中列だが、バカ正直に中列の案内まで待ちはしない。
かと言って後列の客を案内中に乗るのはただの迷惑野郎である。
ではどうするか?
後列の案内中、最後尾が確定してきた頃にすかさず最後尾に並ぶのだ。
大体私が並んだ頃に「それでは11~20番席のお客様」とアナウンスがある。
やっとる事はフライングに等しいが一応自分の座席の案内があるまで改札を抜けないのだからセーフだと思っている。
そもそも前列なのに後列席案内時に平気で改札を抜けるような奴は大体荷物を棚に入れようと手間取って通路を塞ぐ奴であり、そーいう奴がいなければ私だってゆったり並ぶのだがな。

 あと今座っている非常口座席にしても特にマナーの悪さが目に付く。
非常口座席に座る人間は特に安全のしおりに目を通すことが期待されているが、大抵の客は非常口専用のパンフレットすら見らずに座る場合がほとんど。
反対側に座っていた男なんか離陸前に携帯電話を使わないようスチュワーデスから注意されていたが「携帯じゃありません、スマホです。いやタブレットです。」などとワケのわからん言い訳をしていて死ね
最近飛行機内での電波制限が解除されつつあるが、無制限に解除したらほぼ全員がスマホをいじり更に何割かが機内で通話するに違いないよ。
非喫煙者は喫煙者を悪者扱いするが、マナーが悪ければ携帯電話ユーザーだって迷惑だ。
それはもう喫煙が許されていた時の機内と同じくらい鬱陶しい事だろう。
部分解除なんかせず一律禁止したままでいいのに、多分ニコチン中毒ならぬスマホ中毒の客が五月蝿いんだろうな。
こんな奴等は非常時にも「墜落なう」とか呟いているんだろうが、もうそのまま死ねばいいのに

ガサラキ論2 「政治」

 前回から二年近く経っているが、先月キッズステーションで放映されていたので再開する。
やはり一気に全話観るより一日一話ずつ消化して行く方が頭に入るし次回への期待感もある。

 今回のテーマである「政治」は完全に大人向きの話題である。
別に子供だと理解できんわけではないが、この手のアニメは専門用語を乱発するのが常で予備知識無しでは厳しい。
正直、平易な言い方なら子供でも分かる所を敢えて難しく言ったりする。
例えばガサラキ第7話で登場するイカオという単語。
それが国際民間航空機関・ICAOの事だとはDVDのブックレットを見なければ分からなかった。
イカオではなく国際民間航空機関と言えば分かりやすかったかもしれないが、敵機の攻撃で撃墜されようかという瀬戸際に国際民間航空機関などというまだるっこしい言い方をするのは現実的でない。
大人は分かり易さを犠牲にして求めたリアリティを好むのだ。

 政治をアニメに持ち込んだのはやはりガンダムが最初という事になるのだろうか。
アレは表向き戦争を描いているが、戦争とはとどのつまり政治の下で行われる行為である。
そして戦争そのものよりも政治を前面に押し出したのがダグラムということになるだろう。
ダグラムは「会議室アニメ」と揶揄されるほど戦闘シーンが少なかったが、それぐらい戦闘の目的や作戦目標の明示が徹底されていた。
ガンダムでは顔もよく分からん上層部からの指令を紙切れ一枚で受け取って遂行するだけだったが、ダグラムではサマリン博士をはじめとする革命軍指導部が戦況を把握しながら最適な戦略行動を会議によって決定していた。
まさに戦闘は現場ではなく会議室で起こっていたのである。

 しかしダグラムは70話ものロングランとなった割に最後の方が呆気なく、ほとんど打ち切りにも見える幕引きを迎える。
このダグラムを監督したのがガンダムの富野と並び称されるリアルロボットアニメの第一人者高橋良輔で、高橋監督の次回作が現在でも根強い人気を持つロボットアニメの傑作「ボトムズ」である。
100年間…いやもっと長く戦争し続けてきた二大銀河勢力の戦いを背景に、一人の戦士が二大勢力を手玉にとって戦争させ続けてきた張本人である「神」を殺すまでの物語である。
主人公がロボを使い捨て感覚で乗り換えるリアルな運用法が話題となったが、第二部のモデルが明らかにベトナム戦争かカンボジア内戦であるように題材は大人向き。
ただしダグラムほどは政治面で突っ込んだ描写をしておらず、専らロボによるゲリラ的戦闘に主眼が置かれていた。

 90年代以降、ロボットアニメもなんやかんやでリアリティと言うか箔を付けるための試行錯誤に入る。
独創的なのが製造している「企業」を前面に出したパトレイバーということになるだろうか。
レイバー産業大手の篠原重工製であり主人公各の篠原遊馬はそこの御曹司。
これほどロボと企業が癒着した描写はこれまでのロボットアニメではガンダムのアナハイム・エレクトロニクス社ぐらいしか見られず、多分ジオン公国のモビルスーツ製造企業三社(ジオニック・ツィマッド・MIP)が正式に設定されたのってこの後ぐらいじゃなかろうか。
企業云々と言うのであればエヴァンゲリオンでも民間で独自開発した対使徒ロボ・ジェットアローンが登場したりしたが、エヴァにおけるネルフは国際的な超法規組織のため「政治」が描かれることはほとんど無かった。

 以上がガサラキ以前のロボット、及びSFアニメにおける政治の描かれ方である。
ではここからが本題。
ガサラキにおいて「政治」はどのように描写されているかを段階的に見ていく。

1.特務自衛隊の海外派遣について
 二足歩行ロボット型の戦術兵器TA(タクティカル・アーマー)は隊内でも賛否両論の兵器であり、実験段階においては国民にもその存在が秘匿されていた。
と言うのも物語における主人公の一族とも言える豪和一族が己の野望の実現手段として開発した側面があったからである。
しかし中東の軍事国家ベギルスタンが豪和と同じ実験をしている疑惑が生じ、あまつさえTAまで独自に運用していると言う事で国連軍の軍事制裁に乗っかる形でTA部隊を海外派遣することになる。
現在では割と緩くなった自衛隊の海外派遣だがガサラキの劇中でも憲法は特に改正されていないようで、戦闘目的の海外派兵は違憲と判断される恐れが大いにあった。
最終的には強硬に反対する法務大臣を事故死に見せかけ暗殺する事でなし崩し的に派兵を実現させているのだが、憲法問題を持ち出してまでロボットの活動にブレーキをかけるアニメはこの前にも後にも無いのではなかろうか。
実はこのアニメは「自衛隊」という組織自体の存在意義を問う面もあり、憲法9条を本気で考察する上でも良質なテキストであるかもしれない。

2.西田啓の軍事クーデター
 中盤あたりから登場する強烈な個性を持つ老人、西田。
ただなんとなく繁栄を求め続け醜く肥え太った「日本」の姿に幻滅し、真摯にその改革を求める…まぁ常識的に考えれば危ない人間だ。
しかし頭脳は明晰のようで現在の市場データからいずれ米国が穀物輸出の制限に乗り出すことを予測し、それに対する反撃として電子マネーの形で存在する国内資産を集中して一気に開放するという経済戦争で米国を破滅させる作戦を立てる。
これは近年ビットコインという仮想の通貨が本物の通貨らしく振舞っている事からも分かるように荒唐無稽な作戦ではない。
知は力なり、情報こそ世界を制する術という事を地で行っており、一切の私利私欲無しに事を成そうとしている姿は崇高ですらある。
しかしながら日本の政治システムは悲劇的なまでに有事への対応がお粗末なように出来ており、半分クーデターのような形で国政を掌握しなければこの作戦は実行できなかった。
クーデターとは言っても治安が悪い地域へのTA部隊派遣、倹約令に近い経済統制令と夜間外出禁止令などで国民にとっては軍部が実権を握っている事が分かりにくい構造であった。
過去、軍部がクーデターを起こすアニメはいくつかあったような気がするがその中ではかなり穏健な部類に入ると思う。

3.平安時代の軍事豪族として
 真ん中辺りの二話は部隊が平安時代の都に移るのだが、そこでは主人公達の前世っぽい人々が朝廷に従うか反旗を翻すかで揉めており最終的には野望の塊のような渡辺綱によって反旗を翻す事になる。
そこには神事を司ると共に朝廷の武力をも担ってきた自分達に対する扱いが不当であるという不満以上に、自分達が擁する巨人兵器「骨骸(くがい)」の絶大な力に酔っているような所があった。
この部分は主人公達の前世が過去に何の因縁を持っていたかを描くのが主眼なのだろうが、豪和一族の先祖が過去においても政治の世界に深く入り込んでいた事を示唆するものでもある。
さらに時の帝はまだ幼いらしく、母太后に取り入る僧が政治の実権を握る垂簾政治の様相も見せていた。

 以上、自衛隊の海外派遣からその武力を背景にしたクーデター、更には1000年前の日本でも武力を背景に朝廷を脅かしていた…など、政治と軍事が不可分一体の物として描かれている。
政治などというものはリアルロボットアニメにおいてはリアリティを担保するガジェットとして適度にそれらしさを匂わせておればいいのだが、ガサラキほど徹底して政治問題に突っ込んだアニメは少ない。
せいぜい沈黙の艦隊ぐらいだろうか…そう言えば沈黙の艦隊のアニメ版も高橋良輔氏が監督だったな。

ホーバー参考文献備忘録

 半年近くブログ管理画面にログインしていなかったら意味不明の門前払いを何度も食らってしまった。
やはり定期的にどうでもいい事でも書いていた方がいいな。

 早速だが、これまでホーバーの同人誌を3種類出してきたが、一切「参考文献」を記さなかった。
そんな誰も見らんような情報でページを無駄にするのが嫌だったというのもあるが、単に面倒だったのだ。
と言うか入稿間際になると大体忘れているものである。
ペーパーにしようかと思った事もあるが入手困難な物も多かろうからやめておいた。
多分今後も紙媒体の形で参考文献を記すことは無いと思うのでここに記しておく事にする。



「コクピットイズム05」 イカロス出版・2007/10/31
 表紙のボーイング787が目印。
大分ホーバーフェリーを7ページに渡って特集しているファン必携の一冊。
やはりコクピットが主だが空港基地のS字航走路や整備についてもページが割かれている。
奇しくも発行日が大分ホーバーフェリー廃止(2009/10/31)のちょうど二年前である事に因縁を感じる。


「透視図で見える! 秘密基地マニアックス」 きんのくわがた社編 竹書房・2005/8/16
 ホーバー紹介は3色刷りの見開き2ページのみだが秘密基地扱いしているのがよい。
私が子供の頃は「ホーバー乗り場」などと言わずホーバー基地と呼称していたものだ。
他にカミオカンデ、種子島宇宙センター、松代大本営跡など少年の心鷲掴みなラインナップ。


「操縦マニア!」 三推社 講談社・2006/12/14
 4ページに渡ってMV-PP10型の機関や操縦装置について解説している。
惜しむらくはこの部分を境にフルカラーから3色刷りになっている事。
他に旅客機・戦闘機・ヘリ・ジェットフォイル・鉄道車両…など少年の心以下同文


「カオスだもんね!18 探求編」 ASCII・2008/4/22
 白黒4ページのマンガで空港基地からホーバーに乗り大分基地へ行く模様を描いている。
他にもコトブキヤ・東京湾観音・ミニ四駆など趣味の世界全開なので以下同文
なお取材に応対した業務部の安達さんはホーバー最終日に涙を流しながらアナウンスをしていた人。


「日本全国 レトロな乗り物の旅」 光人社・2002/2/11
 レトロがテーマなので当時新型だったMV-PP10型よりもMV-PP5型に注目しているが、
故郷で走っていた宇高連絡線ホーバーとか関あじの話ばかりで大分ホーバーフェリーについての記述が驚くほど少ない。
余談だがこの本が発行されてから一年半後にMV-PP5型は姿を消した。


「のりもの日本一周!」 ポプラ社・2014/12
 上記5冊は大分ホーバー廃止前に出されたものだがこれだけは廃止後の出版。
子供向けの本で内容も鉄道が主だがホーバー廃止をとても悲しいことと記していたのに共感した。
でもこの本だけはホーバー同人誌を出した後で入手したから参考文献ではないかな。



 実際はこれ以外にも県図書で大分ホーバーフェリー関係の記事を総ざらいし、
国会図書館で「船の科学」や「船舶」のホーバー関係記事を入手した。
あとは大分ホーバーフェリーのパンフレットが四種あって、これは資料的価値は薄いものの本家公式の資料ということで信頼度は高い。

 本家公式と言えば大分ホーバーフェリー25周年記念誌「翔」は最高に役立った。
身内の記念誌的な感覚で作ったものらしく出版社の佐伯印刷(ウチから自転車で10分ほどの所。近い!)に行っても在庫は覚束ない状態であり、入手はできていない。
しかし大分ホーバーフェリーの発足から開港時の色々と大変な状況、ほびー2号の事故によるどん底を経て新型艇を導入し羽ばたいていく過程が詳述されており、会社自体の歴史としては最高の資料だった。
本書を入手できなかったのは悔やまれるが、却ってよかったのかもしれないと思っている。
もし入手できたら自分で本を作ってやろうと言うモチベーションが上がらなかったかもしれないから。

108-4 新幹線で梯子酒

 M'sMelodyを出たら上前津駅に戻り、来たのとは違う路線で名古屋駅に戻る。
即ち鶴舞線で伏見まで行き、ここで小休止してから東山線で名古屋駅へ。
着いたら目的地の月天がある太閤通りとは正反対の所に出てしまった。
これなら桜通線の方がよかったかな、とも思うがまだ開店まで1時間近くある。
まずはトイレに行き、それから近場にコインロッカーを見付けたので赤福を従業員の人数分買ってから預ける。
まだ開店10分前だがとりあえず店のある場所へと向かう。
案内所で地図を見せてもらいメモもしていたが、いざ太閤通りに出てみると案外覚えているものだ。
大通りを渡ったら左に行ってなんかそこら辺で右に曲がってこのビルだ。
時刻は17:55、とりあえず階段を上がっていると巫女とすれ違う。
「3階に御用ですか?」と訊かれたので頷いたら店の扉を開けてくれた。
 ノンアルコールの食前酒を出され何にしようかと思案。
北欧女子のマンガでおなじみオーサが数日前に蛙の唐揚げを食べたと言っていたが、まさにそのメニューがあったのでちょっと悩んだけど食べる事にした。
悩んだのはゲテモノに分類されるからではない。
私にとって蛙は愛すべき動物であり、気分は愛犬家が犬を食べるのに近いのだ。
しかし昔見たマンガ(タイトルは忘れた)で自分と同年代の子供が蛙鍋を食べるシーンがあって、百合根やパンの実ほどではないが一度は食べてみたい食材だったのである。お前はそればっかしやな。
食べてみた感想は蛙と聞かされなければ気付かないほど鶏肉に近い感じだった。
ただしほぼ姿揚げで出されたので蛙と気付かないわけがなく、「気持ち悪い」と言うより哀しい気持ちで食べ続けたのだった。

 追加しようとすると名古屋弁の威勢がいい、と言うより横柄な客が来て今日はいつもと違う連れだから空気読んでくれみたいな事をまくしたてている。
しばらくして連れと一緒に来たのだがそれが女性だったので下衆な私は即座に「不倫?」とか思ってしまう。
まぁ私も空気が読める男なので追加の品を食ったらとっとと退散する事にする。
昨日からし蓮根談義をしていたのでちょっと違うけど蓮根のはさみ揚げを頼み、あとはサーモンのカルパッチョ。
この後もあるので酒はホワイトレディだけにした。
お会計はハート型の皿だったが、ここでもポイントカードを忘れた事が悔やまれる。

 18時半頃名古屋駅に戻り、今日三度目の名古屋駅トイレを利用してロッカーから荷物を回収。
それから新幹線のぞみに乗ったのだが先頭の1号車でも空席が無い。
他の数人の客と一緒にデッキで立ちっ放しが新大阪まで続く。
新大阪駅はこないだ来たばかりだがその時は慰安旅行だったのでじっくり見れなかった。
今日久々に神戸屋キッチンを覗いてみようと思ったが見覚えのある所に無い。
駅構内のショップ地図を見ても見つからず、どうやら撤退したようだ。

 御堂筋線でなんばに行き、ロッカーにリュックと赤福を預けて月読へ。
さっきが巫女で今度は大正浪漫かよ、と言われそうだが全くその通りである。
和風の衣装も居酒屋という点も被っているが梯子をしたのは初めてだ。
そして月読に(それほど)時間を気にせず滞在できるのもこれが初めてっぽい。
時刻は20時でカウンターに男三人、女二人の先客がいるためテーブル席に通された。
やはりカウンター席の方が店員さんと話しやすくて人気なのだろうか。
別に聞きたくはないが連中の会話を小耳に挟んだ感じではオタク客のようだ。
それも今日初めてコスプレを見て騒いでいるようなビギナーと見た。
お前コスプレコスプレ連呼してるけど、この店もコスプレみたいなもんだからな。
 まずは季節のメニュー、ヨーグルト・ラ・フランスとかいうカクテルと野菜てんぷら盛り合わせ。
何の野菜かよく分からん物もあったが全体的に美味し。
それから再び蓮根のはさみ揚げ(気に入ったらしい)、鮭ときのこのホイル焼き。
最後に抹茶の豆乳プリンと烏龍茶でお会計。(この後夜行バスなので酒は控える)
この店に来るようになって初めてお会計が4000円を超えたので遂に念願のポイントカードを発行してもらえた。
これまでは入って30分も経たないうちに出ていた(と言うか出ざるを得ない)から4000円以上の会計とかドンペリでも頼まんと無理だった。
いや、ドンペリなんて扱ってないけどな。

 21:20月読を出てロッカーから荷物を回収し、再び御堂筋線に乗る。
梅田、要するに大阪駅で降りるのだがここは本当に奇々怪々だ。
地下で何度も迷った経験がある上に改装されたJR大阪駅に来るのはこれが初めて。
十分注意して頭上の行き先表示板から「JR大阪駅改札」をロストしないように歩く。
歩く…のだが、案の定と言うか信じられないと言うか気が付いたらワケの分からない所に出ていた。
大阪駅のホームは遥か向こう…一体どこで間違った!?
 どうしてこう行き先表示板というのは不親切なのだろうか。
不親切と言うか慣れてないとどう行っていいのかさっぱりわからんのが秋葉原駅ホームの行き先表示板だが、あれは駅舎の構造さえ理解していればそれほど迷うものでもない。
しかし大阪駅は地上のJR駅に阪神と地下鉄の梅田駅が地下で接続する形になっているので複雑さの度合いが違う。
地下鉄ホームから上がってもまだ地下街という念の入りようである。
だから漠然とした行き先表示板なんかよりも現在地と大阪駅改札への最短ルートを示した地図をもっと配置して欲しい。
大阪駅方面を目指して歩いていたのに素通りしているなんておかしいだろ

 若干、と言うかかなりイラついているのは時間が押しているからでもある。
事前の検索では21:50までに出ないとバスの時間ギリギリになりそうだったのだが、ここで21:50というリミットはなんばを出る時間だった事を思い出して平静に返る。
なんだ、ギリかと思ってたけどまだ30分ぐらい余裕あるじゃないか。
播州赤穂行きに乗って22:18三宮駅に到着した。
バスが出るのは23時だから余裕過ぎるけど一応バス乗り場へ急ぐ。
いつの間にか小雨が降っていてバスターミナルへ行く時少し濡れたが傘なんか持っているはずもなく、赤福の紙袋がちょっと気になった。
以前、大分ではなく小倉行きの夜行バスにここ三宮から乗ったことがあった。
その時は屋外のバス停で、ぶっちゃけ本当にバスが来るのかどうかも怪しげな所だったがここはキッチリとした建物内で待合室やトイレまであって快適そう。
ただ待合室の方は「徹夜でもするんか、お前らは」と言いたくなるような駄弁り感ハンパない連中が陣取っていたので実質的に利用できんかったが。
7番の乗り場、23時に大分行きの名前を認めて一安心。
 なお今回乗るSORIN号は去年の1月に大阪から帰る時に梅田で乗ったやつと同じ車両。
このバスは京都を出て大阪(梅田)に寄り、最後に三宮に寄ったらあとはノンストップで大分まで行く。
ならば梅田で乗ってもよかったのでは?と思われるだろうが少しでもバスに乗る時間を短くしたかったのだ。
つまり三宮まで電車で移動したのは時間を稼ぐためではなく、逆にバスの乗車時間を減らすだけのためだった。
神戸モダン亭のウェイトレスが現在も和風メイド姿だったらここに寄る意味も生まれるのだがなあ…
巫女→はいからさん→女給の三連コンボが決まったのに惜しい事だ。

 23時、バスが到着するとそれまでどこにいたんだお前らと言いたくなるほど人がわらわら集まってきた。
ここで赤福を下の荷物室に預けられないという不測の事態が発生。
渋々客室に持って上がるも上の棚は底面が平らじゃないようで安定感が悪い。
ついでにここが最終乗車ポイントだから既に眠っている客もいるようでガサゴソ音を立てると気まずい。
バスは三列シートなので隣席の客に気兼ねはしなくてよいがやはりケツが痛い。
梅田からに比べて乗車時間が短いとは言っても1時間程度なので、やはり根本的解決にはならんか。



 大分には翌朝8:51に到着したが、ちょーどこの時刻に大分駅から豊肥線の汽車が出ていた。
急げとは言わんからさ、せめてもーちょっと大分駅の近くにバスを止めてくれんかなぁ?
ダイヤ改正してから初めて知ったのだが大分と熊本を結んでいた九州横断特急は現在阿蘇までしか行かないようで、しかも時間が大幅に変わっていた。
これまでも大雨が降る度に不通になってその都度長い時間をかけて復旧していたが、今度こそ危ないかもしれない。
なお乗った車両は9:14発の阿蘇行きで、以前は宮地までしか行かなかったやつだ。
豊肥線の終点が阿蘇になってしまったからいっそのこと終点まで行ったれとの事なのか。
ちなみに以前はななつ星運行の弊害で11時台に大分へ向かう汽車が一本も無かったが今は一気に三本も追加された。
喜ぶべきなのかもしれないが利用者に合わせると言うより鉄道事業者に合わせろ的なダイヤ改正は客をナメてんのか。
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葛城 剛志

Author:葛城 剛志
見ての通りホーバーとウェイトレスが好物です。

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